Nerorism-Niiro Sho Photography

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新納翔

写真展「Another Side 2016」

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写真展 Another Side 2016 〜 消える山谷、拡散する山谷
新宿ベルクにて http://www.berg.jp/
期間 2016 4.1より30日まで


会場はご存知の方も多いとは思いますがビアレストランなので時間帯によっては店内混雑しているかもしれませんが、その点ご了承くださいませ。

在廊日程についてですが毎日とはいきませんが、ちょくちょく顔をだす予定です。こちらに関してはSNS等で逐一ご連絡しますが、もし誘って頂ければなるべく牛車に乗って参上しようと思っておりますゆえビールでも飲みながらお話しましょう。事前にご連絡頂ければ幸いです。

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山谷で帳場の仕事をしながら撮影すること7年間。好きでいたのか今となっては記憶もおぼろげだが、少なくとも徐々に写真を撮るという目的より、あの街自体へ惹かれていったことだけは間違いない。魅せられたともいおうか。

今回の写真展は、私が山谷で働いていた2013年までとその後定期的に通って撮影したものからセレクトいたします。

その後移転する築地市場を撮影するために、警備会社に入社して築地を自分なりの視点から見つめ写真集にまとめることが出来たが、そもそも山谷に出会ってなければ築地を撮ることもなかったであろう。

思えばパリで出版社リブロアルテより2011年に写真集「Another Side」を上梓してから、山谷の写真展は国内において広島大学にて開催したほどであった。今回写真という枠にとらわれないベルクという場所で展示することにより、どのような反応が得られるか私としても非常に楽しみにしております。

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ベルク通信寄稿文

今回の写真展「Another Side 2016」は、かつて肉体労働者の街と呼ばれた東京都台東区に位置する山谷地区を撮影したものである。7年間にわたって山谷の簡易宿泊所で帳場の仕事をしながらその街と生きづく人々を撮影したものと、その後度々訪れて撮影したものの中からセレクトしたものである。

山谷に対するイメージはその世代によって様々であろうが、その現状はあまり知られていないのかもしれない。私も、かつて暴動が起きた時代や手配師が盛んに仕事を斡旋していた様子は記録映画や語り話でしか知らない世代であるが、その時代の残り香を最後に感じることができたと今振り返って思う次第である。

その後、今年移転する築地市場を撮影したくて警備会社に就職し一年ちょっと市場を撮影したが、それは築地市場に現役時代だった山谷のイメージが重なったからかもしれない。

最近では外国人バックパッカーや地方からの若者たちが安宿として山谷の宿を利用する、それは確かに山谷における変化の一部ではあるがもう10年以上前の話である。そんなことからも、世間における山谷の認識は少なくとも5年はずれているのではないかと帳場にいながら思ったものだ。

労働者の街は、福祉の街へ、そして介護の街へと呼ばれるようになり、そしてまた違う層が流入してきている。テレビで山谷の街がとりあげられる頃にはすでに変化しているが現実だ。

今回のタイトルに山谷の文字を入れていないのは、「山谷」という言葉が背負う歴史による先入観を排除したいという想いと、山谷というだけで「貧しく哀れな人たち」という決め付けが今だによく耳にするからである。

そういった側面はもちろんあるが、山谷のおじさん側からしたら窮屈な都心のほうが生きづらいとただ感じているだけなのかもしれない。人それぞれであるが、立ち位置の差を除いて話はできない。

ここ10年山谷を見てきた私からすると、今日日ニュースに流れるようなネット社会の闇や、孤独死の問題などのほうがずっと深いところに根を張っているように感じてならない。さらにいうなれば、「山谷」という言葉が付帯するイメージはもはや山谷にはなく、世の中の見えにくいスミへと拡散しているように感じるのだ。

山谷で起きている現状は、その後起きる社会的問題を先取りしているだけなのではなかろうか。築地市場にしろ、単に旧態依然とした古いモノを取り壊し、蓋をするかのような表層的に綺麗なもので、歴史を断ち切るかのように覆っていく今の日本のやり方では何の問題解決にはならないと思う。写真家として出来ることは、消えゆく景色を記録していくことに尽きると私は考えている。
山谷にはドヤがつぶれその跡地に高層マンションが建つのも珍しくなくなった。
もう山谷は存在しないのだ。

山谷が抱える問題が山谷固有の問題ではなくなってしまった。
山谷は消え、そして山谷は拡散しているのだ。







山谷に関して寄稿した記事等
7年間ドヤ街・山谷を撮り続けた写真家は見た ― 年金を息子に奪われ、騙され、隅田川に散った老婆
【ドヤ街レポート】山谷に降った小便の雨!? おかしな磁場と、ものぐさ外国人の謎


■店頭にて写真集も販売いたします。サイン入りが希望の場合事前にご連絡くださいませ。また一部写真も販売いたしますのでお問い合わせくださいませ。

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定価:2.800円(税別
仕様:96頁、写真72点(デジタルカラー)231mm×156mm
出版:LibroArte
デザイン:match and company
文:田村彰英
推薦文(一部抜粋)
新納翔君の作品を見ていると、私が若かった頃の事を思い出す。解決困難な時代に、新納翔君の作品は全ての表現行為を超え、一番新しく輝いている作品である。

出版物に関してはこちらのページをご参照ください。

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